活動の指針
令和7年度 岐阜県PTA連合会の目標・重点
近年、私たちPTAを取り巻く状況は大きく変わりつつあります。任意加入の周知による非加入世帯の増加や、役員、会員の負担軽減などが声高に叫ばれ、組織の在り方のみならず、その存在意義までもが問われる時代となっております。しかしこれは、PTAという組織が時代の波に翻弄されるのではなく、時代の変化とともに、私たちも生まれ変わりさらに発展を遂げる契機でもあります。
学校教育においても、令和の日本型学校教育の軸として、子どもたちの「令和の時代を生き抜くたくましさ」を醸成するため、対話を通した「個別最適な学び」と「協働的な学び」を両軸とした様々な新しい学習形態を導入しています。また、主体的な学びを子どもたちに求めるとともに、自己肯定観や自己有用感を持った大人に育ち、豊かな人生を送ってくれることを願っています。
しかしこれらの考え方は、決して子どもだけに限ることではなく、私たち保護者自身にも求められているものではないでしょうか。子育ては、負担やデメリットを天秤にかけるものでは無く、私たち大人の責務として、自ら学び、率先して動き、学校や地域とともによりよい教育環境を作らなくてはなりません。
PTAは我が国最大の社会教育団体として、子どもたちの健やかな成長と教育環境の向上、社会教育及び家庭教育の充実・発展のために活動しています。子どもたちだけでなく、教職員や保護者に対し、組織のスケールメリットを生かした教育活動を展開するとともに、それぞれの学校で必要とされる社会教育活動がより闊達に行われるような環境を整えることが必要であると考えます。
様々な問題を次代の担い手に先送りするのではなく、これから始まる未来のPTAはどうあるべきか、その礎を築くことを我々の使命とし、令和7年度の活動目標・重点を次のように掲げます。
【目標】PTAの在り方を問い、これから続く新しいPTAの礎を創造し継承する
【重点】県PTA連合会と単位PTAの関わり方を再考し再構築する
各単位PTAが抱える問題は多く、単独では閉塞感の打破や問題解決ができないでいる単位PTAも多い。今こそ連合会と単位PTAの関わり方を再考し、単位PTAの問題を全ての会員が自分事に捉え、全員で解決に向かう組織でありたい。
かねてから連合会が目指している「単位PTAの下支え」をより具現化し、新しいPTAの形を創造する。
【それぞれの単位PTAが積極的に活動できる環境を整える】
・活動を共有するなどにより、人的・物的支援を県内から行えるようにする
・問題や課題解決においては、広く情報や英知を集められる仕組みを作る
